「腰椎すべり症は自然に治るのでしょうか?」
「すべり症と言われたら、いずれ手術が必要ですか?」
「できれば手術をせずに生活したい」
このような不安を抱えている方は少なくありません。
結論からいうと、腰椎すべり症と診断されたからといって、すべての方に手術が必要になるわけではありません。
一方で、腰椎の「ずれ」が自然に完全に元通りになることと、痛みやしびれなどの症状が軽減することは分けて考える必要があります。
腰椎変性すべり症では、薬物療法や牽引、温熱療法、硬膜外注射などの保存的な治療が行われることがあり、それでも症状が改善せず、歩行や立位が制限されて日常生活に大きな支障がある場合には手術が検討されます。日本整形外科学会もこの流れを説明しています。
腰椎すべり症は自然に治る?
まず「治る」という言葉には、いくつか意味があります。
腰椎のずれそのものがなくなること
と
痛み・しびれなどの症状が軽減すること
は同じではありません。
特に腰椎変性すべり症は、加齢などに伴う腰椎の変化によって起こるため、ずれそのものが自然に元通りになるとは一般的には考えにくいです。
ただし、画像上のすべりが残っていても症状が軽い方や、日常生活に大きな支障なく生活できる方はいます。
日本整形外科学会でも、腰椎変性すべり症では腰痛が比較的少なく、まったく腰痛がない患者さんもいると説明しています。
そのため、
「画像ですべっている=必ず痛み続ける」
というわけではありません。
症状が自然に軽くなることはある?
症状の程度や神経への影響によって異なります。
腰椎すべり症による痛みやしびれは、その時々の身体の状態や活動量などによって変化することがあります。
また、日本整形外科学会では、分離症・分離すべり症について、分離があっても強い痛みや日常生活の障害なく生活できる方が大部分と説明しています。
つまり、診断名があることと、強い症状が続くことは同じではありません。
一方で、足のしびれや筋力低下が進んでいる場合などは「そのうち治るだろう」と放置しないことが大切です。
腰椎すべり症は手術しなくても大丈夫?
多くの場合、最初から手術を行うとは限りません。
腰椎変性すべり症では、状態に応じて、
- 薬物療法
- 腰椎牽引
- 温熱療法
- 硬膜外注射
- リハビリテーション
などの保存療法が検討されます。
「保存療法」というのは、手術をせずに症状の軽減や日常生活の維持を目指す治療の総称です。
保存療法で症状が落ち着き、日常生活を送れるようであれば、そのまま経過を見ることもあります。
保存療法とは?
腰椎すべり症で行われる保存療法には、症状に応じてさまざまな方法があります。
薬物療法
痛みや神経症状に対して薬が処方される場合があります。
「薬は根本的に意味がない」と考えるのではなく、症状をコントロールしながら生活しやすくするために使われることがあります。
リハビリテーション・運動療法
身体の状態に応じて、筋力や柔軟性、日常生活での身体の使い方などを見直します。
ただし、
「この筋トレをすればすべり症が治る」
という全員共通の方法があるわけではありません。
日本整形外科学会も、腰椎変性すべり症そのものについては、効果がはっきり確認された予防法はないと説明しています。
注射療法
症状に応じて硬膜外注射などが行われる場合があります。
どの治療が適しているかは、症状や神経への影響などによって異なります。
手術が必要になるのはどんな場合?
「すべり症=手術」ではありません。
日本整形外科学会では、薬や牽引、温熱、硬膜外注射などを行っても症状が改善せず、歩行や立位の保持が制限され、日常生活に支障が出てきた場合に手術を検討すると説明しています。
つまり重要なのは、
画像で何mmずれているかだけではなく、生活にどの程度影響しているか
です。
たとえば、
- 少し歩くだけで足がしびれて休まなければならない
- 長く立っていられない
- 買い物や外出が難しくなった
- 足の力が入りにくくなってきた
- 保存療法を続けても日常生活への支障が大きい
といった場合には、整形外科で手術を含めた治療方法について相談することがあります。
すべり症の手術では何をする?
腰椎変性すべり症の手術では、状態に応じて方法が異なります。
日本整形外科学会では、
神経の圧迫を取り除く手術
と、
腰椎を固定する手術
などが行われると説明しています。ずれや腰椎の動きの程度によって治療方法が選択されます。
分離すべり症でも、神経への圧迫によるお尻や下肢の痛みが強く、仕事や日常生活に支障がある場合には、神経の圧迫を取り除く手術や固定術が行われることがあります。
手術方法の選択は一人ひとり異なるため、担当の整形外科医から、
なぜ手術を勧めるのか
どの手術を行うのか
期待できることとリスク
を十分に説明してもらうことが大切です。
「手術を勧められた=必ずすぐ手術」ではない?
緊急性のある神経症状を除けば、症状や検査結果、生活への影響などを考慮して治療方針が決められます。
手術を勧められて不安が強い場合には、担当医に疑問点を確認したり、必要に応じて別の脊椎専門医に意見を聞くことも選択肢になります。
ただし、足の麻痺が進んでいる場合や排尿・排便に異常がある場合は、自己判断で治療を先延ばしにしないことが重要です。
足のしびれがある場合は手術になる?
足のしびれがあるだけで、必ず手術になるわけではありません。
しびれは腰椎変性すべり症や分離すべり症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど、さまざまな脊椎疾患で起こります。
大切なのは、
- しびれが悪化しているか
- 筋力低下があるか
- 歩行にどの程度支障があるか
- 日常生活にどれくらい影響しているか
などです。
神経への圧迫が強く日常生活に支障がある場合には、原因となる疾患に応じて手術療法が検討されることがあります。
「できるだけ手術を避けたい」と思ったら
手術を避けたいと思う気持ちは珍しくありません。
ただし、
「絶対に手術をしない」
こと自体を目標にするより、
「自分の神経や身体の状態にとって、どの治療が最も適切か」
を考えることが大切です。
症状が比較的軽く、日常生活への支障が少ない場合には保存療法を続ける選択肢があります。
一方で、神経障害が進んでいる場合には、手術を先延ばしにすることが必ずしも良いとは限りません。
歩いた方がいい?安静にした方がいい?
これも症状によります。
すべり症だからといって、すべての方が長期間安静にする必要があるわけではありません。
一方、
歩くほどしびれが強くなる
足に力が入りにくい
歩ける距離が急に短くなった
場合には、無理にウォーキングを続けるのではなく医療機関へ相談してください。
詳しくは、
腰椎すべり症でやってはいけないことは?
腰椎すべり症で全員共通の「絶対禁止動作」があるわけではありません。
ただし、
- 痛み・しびれを我慢して運動する
- 症状が増える動作を繰り返す
- 自己流で強いストレッチをする
- 神経症状が悪化しているのに放置する
ことは避けたいところです。
詳しくは、
腰椎すべり症でやってはいけないことは?日常生活で注意したい動作
このような症状は早めに医療機関へ
次のような症状がある場合は、整体やセルフケアだけで様子を見るのではなく、医療機関での評価を優先してください。
- 足に急に力が入りにくくなった
- 足の麻痺が進んでいる
- 歩行が急に困難になった
- 排尿・排便に異常が出ている
- 股間・会陰部周辺の感覚がおかしい
- 症状が急速に悪化している
- 安静にしていても強い痛みが続く
神経への圧迫が強く、日常生活に支障がある場合には原因に応じて手術が検討されることがあります。
北京気功整体院では医療機関での治療を尊重します
腰椎すべり症では、画像上の状態だけでなく、腰痛・足のしびれ・歩ける距離・日常生活で困っていることなども一人ひとり異なります。
北京気功整体院では、医療機関での診断や治療を否定することなく、整体の立場から、
腰・骨盤・股関節・膝・足元・姿勢・歩行状態
などを確認します。
身体への負担に関係している要素を確認し、一人ひとりの状態に合わせて無理のない範囲で施術やセルフケアについてお伝えしています。
よくある質問
Q. 腰椎すべり症は自然に元の位置へ戻りますか?
腰椎変性すべり症では、ずれそのものが自然に完全に元通りになることと、症状が軽減することは別に考える必要があります。画像上のすべりがあっても症状が軽い方はいます。
Q. 腰椎すべり症は必ず手術になりますか?
必ずではありません。状態に応じて薬物療法やリハビリテーション、注射などの保存療法が行われます。これらを行っても症状が改善せず、歩行・立位が制限され日常生活に大きな支障がある場合には手術が検討されます。
Q. 手術をしないで生活できる人もいますか?
います。特に症状が軽く、日常生活への支障が少ない場合には保存的に経過を見ることがあります。分離症があっても強い痛みや生活上の障害なく生活できる方が多いと日本整形外科学会は説明しています。
Q. 足のしびれがあれば手術が必要ですか?
しびれだけで手術の必要性は判断できません。筋力低下や歩行能力、神経への圧迫、日常生活への支障などを合わせて判断します。
Q. 手術を勧められた場合、整体を受けてもいいですか?
まずは手術が勧められている理由や神経の状態を担当医に確認することが重要です。特に筋力低下や排尿・排便の異常などがある場合は、整体より医療機関での治療判断を優先してください。
まとめ
腰椎すべり症は、「自然に治るか」「手術しかないか」という二択ではありません。
画像上のすべりが残っていても症状が軽い方はいますし、保存療法で日常生活を送れる方もいます。
一方で、
保存療法を行っても症状が強い
歩行や立位が大きく制限されている
筋力低下など神経症状が進んでいる
場合には、手術が検討されることがあります。
大切なのは、「手術を避けること」だけを目的にせず、ご自身の神経や身体の状態、生活への影響を踏まえて治療方法を考えることです。
八尾市で腰椎すべり症による腰痛・足のしびれ・歩行のお悩みがある方は、医療機関での診断・治療を大切にしながら、北京気功整体院でも身体の状態についてご相談いただけます。
