「歩くと足がしびれるので、なるべく歩かない方がいい?」
「痛くても我慢して歩けば良くなる?」
このような疑問を持っている方は少なくありません。
結論からいうと、脊柱管狭窄症だからといって、まったく歩かない方がよいとは限りません。
身体の状態に合わせて適度に身体を動かすことは、筋力や歩行能力を維持するためにも大切です。
ただし、
「痛みやしびれを我慢して、無理に長時間歩けばよい」
という意味ではありません。
症状の強さや神経の状態には個人差があるため、その日の身体の状態を確認しながら歩くことが重要です。
脊柱管狭窄症で歩くと足がしびれるのはなぜ?
腰部脊柱管狭窄症では、腰の神経が通る「脊柱管」が狭くなることで、
- お尻の痛み
- 太ももの痛み・しびれ
- ふくらはぎの痛み・しびれ
- 足先の違和感
- 脚の重だるさ
などが現れることがあります。
特に特徴的なのが、
「歩き始めは大丈夫なのに、しばらく歩くと脚が痛くなったり、しびれて歩けなくなる」
という症状です。
これを**間欠性跛行(かんけつせいはこう)**といいます。
座ったり、少し前かがみになって休んだりすると症状が軽くなり、再び歩けるようになることがあります。
脊柱管狭窄症について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
脊柱管狭窄症でも歩いた方がいい?
基本的には「無理のない範囲で身体を動かす」ことが大切です
脊柱管狭窄症になると、
「歩いたらまた痛くなるかもしれない」
という不安から、外出や運動を避けるようになる方がいます。
しかし、長期間ほとんど身体を動かさなくなると、
- 脚の筋力が落ちる
- お尻の筋肉が弱くなる
- 股関節が硬くなる
- バランス能力が低下する
- 歩ける距離がさらに短くなる
- 外出する機会が減る
という悪循環につながることがあります。
そのため、症状が許す範囲で身体を動かし、**「歩ける身体を維持する」**ことが大切です。
「痛くても我慢して歩く」はおすすめしません
ここは非常に重要です。
脊柱管狭窄症では、
歩くこと=我慢大会
ではありません。
例えば、
「5分歩くと少ししびれてくる」
という方が、
「健康のためだから30分歩かないといけない」
と無理をすると、かえって症状が強くなる場合があります。
大切なのは、
「何歩歩いたか」ではなく、「歩いた後に身体がどう反応したか」
です。
強い痛みやしびれが出るまで我慢するのではなく、症状が強くなる前に休憩を入れましょう。
脊柱管狭窄症の方におすすめする歩き方5つのポイント
① 最初から長時間歩かない
ウォーキングを始める場合も、いきなり30分、1時間と歩く必要はありません。
例えば、
5分歩く → 休憩 → また5分歩く
というように、身体の状態に合わせて分けても構いません。
まずは無理なく続けられる時間から始めましょう。
② 痛みやしびれが強くなる前に休む
「歩けなくなるまで頑張る」
必要はありません。
いつも10分ほどで症状が強くなるのであれば、その少し前に一度休憩する方法もあります。
症状が落ち着いてから再び歩き始めます。
歩く→休む→歩く
を繰り返してもよいのです。
③ 少し前かがみの方が歩きやすい人もいる
腰部脊柱管狭窄症では、腰を反らすと症状が出やすく、少し前かがみになると楽になる方がいます。
そのため、
- ショッピングカートを押す
- 手すりを利用する
- 必要に応じて杖や歩行器を利用する
ことで歩きやすくなる場合があります。
ただし、無理に腰を丸めて歩く必要はありません。
一人ひとり歩きやすい姿勢は違います。
④ 歩数だけにこだわらない
「健康のために1日10,000歩」
と考える必要はありません。
脊柱管狭窄症の方の場合、
昨日より少し楽に歩けた
休憩までの時間が少し延びた
買い物へ行けるようになった
という変化の方が重要です。
歩数はあくまで目安として考えましょう。
⑤ 翌日の状態も確認する
歩いている時だけでなく、翌日の身体の状態も確認してください。
ウォーキングをした翌日に、
- 痛みが大幅に強くなった
- しびれの範囲が広がった
- 足に力が入りにくい
- 歩行が明らかに悪化した
という場合は、運動量が現在の身体に合っていない可能性があります。
一度量を減らし、必要に応じて医療機関へ相談してください。
歩く以外の運動でも大丈夫?
「歩くとすぐ足がしびれる」
という方の場合、最初からウォーキングだけにこだわる必要はありません。
身体の状態によっては、
- 軽い体操
- 股関節を動かす運動
- お尻や脚の筋力トレーニング
- ストレッチ
- エアロバイク
など、症状が出にくい方法から身体を動かす選択肢もあります。
大切なのは、
「ウォーキングをすること」ではなく、「身体を動かせる状態を維持していくこと」
です。
歩くだけではなく「歩き方」も確認しましょう
北京気功整体院では、脊柱管狭窄症の方を見る際に、腰だけを見るのではありません。
実際に歩いていただき、
- 骨盤の動き
- 股関節の動き
- 膝の向き
- 足首の動き
- 足のアーチ
- 左右の体重移動
- 歩幅
- 靴の状態
なども確認します。
なぜなら、人間は腰だけで歩いているわけではないからです。
例えば足のアーチが崩れ、足首や膝の動きが不安定になれば、その影響が股関節や骨盤、腰へ伝わることがあります。
そのため当院では、必要に応じて靴やインソール、歩行状態まで含めて身体全体を確認します。
こんな症状がある場合は無理に歩かず医療機関へ
脊柱管狭窄症では、運動よりも医療機関での評価を優先した方がよい状態があります。
特に、
- 足の力が急に弱くなってきた
- 足が上がらず、つまずくようになった
- しびれや麻痺が急速に悪化している
- 股の周囲の感覚がおかしい
- 尿が出にくい、尿が漏れるなど排尿の異常がある
- 便のコントロールに異常が出てきた
といった症状がある場合は、自己判断でウォーキングを続けず、早めに整形外科などの医療機関へ相談してください。
「歩けないから歩かない」の悪循環を防ぐことが大切
脊柱管狭窄症になると、
歩く
↓
痛い・しびれる
↓
怖くなって歩かなくなる
↓
筋力が低下する
↓
さらに歩けなくなる
という悪循環に陥ることがあります。
だからといって、無理をする必要もありません。
目標は、
「痛みを我慢して何歩歩くか」ではなく、「自分の足でできるだけ長く歩き続けられる身体をつくること」
です。
散歩がしたい。
買い物へ行きたい。
旅行へ行きたい。
孫と出かけたい。
趣味を続けたい。
そのために、その人の身体に合った方法で少しずつ活動量を維持していくことが大切です。
八尾市で脊柱管狭窄症・歩行時の足のしびれでお悩みの方へ
北京気功整体院では、
「100mほど歩くと足がしびれる」
「休まないとスーパーまで行けない」
「旅行へ行きたいけれど歩けるか不安」
「手術を勧められているので、身体の状態について相談したい」
といった方からご相談をいただいています。
当院では症状のある腰だけではなく、
足→膝→股関節→骨盤→腰→姿勢→歩行
まで身体全体を確認します。
必要に応じて靴や足のアーチ、インソールについても確認し、
「いつまでも自分の足で歩き、やりたいことを楽しめる身体づくり」
を目指してサポートしています。
脊柱管狭窄症について詳しくはこちらをご覧ください。
よくある質問
Q. 脊柱管狭窄症でも毎日歩いた方がいいですか?
必ず毎日歩かなければならないわけではありません。症状や体力には個人差があるため、その日の状態に合わせて無理のない範囲で身体を動かすことが大切です。
Q. 何分くらい歩けばいいですか?
「全員30分」など一律の時間はありません。まずは症状が強くならない時間から始め、必要なら途中で休憩してください。
Q. 歩くとしびれますが、そのまま歩いて大丈夫ですか?
軽い症状で休憩すると落ち着く場合もありますが、強い痛みやしびれを我慢して歩き続けることはおすすめしません。症状が悪化している場合や筋力低下がある場合は医療機関へ相談してください。
Q. 自転車は脊柱管狭窄症にいいですか?
前かがみの姿勢で症状が出にくい方では、ウォーキングよりエアロバイクなどの方が身体を動かしやすい場合があります。ただし、症状に合わせて行うことが大切です。
Q. 歩ける距離は改善することがありますか?
運動療法などにより歩行機能の改善が期待できるケースがあります。ただし、狭窄の程度や神経症状、体力などによって経過は異なります。
まとめ
脊柱管狭窄症では、
「歩かない方がいい」でも「痛くても歩いた方がいい」でもありません。
大切なのは、
症状に合わせて無理なく身体を動かすこと。
そして、
歩けなくなるまで我慢しないこと。
歩く距離だけではなく、姿勢、股関節、骨盤、足のアーチ、靴なども含めて確認することで、より歩きやすい身体づくりにつながる可能性があります。
「最近歩ける距離が短くなってきた」
「歩くとお尻から足がしびれる」
という方は、一人で無理を続けず、一度身体の状態を確認してみてください。
北京気功整体院
大阪府八尾市清水町2-2-17
TEL:072-998-7686
営業時間:9:00〜21:00
土日祝も営業
